35a 大通り公園
1 公園の概況
2 公園の特徴
3 サービス施設
4 車イスでの歩き方
4月 桜の季節 2022年
5月 ライラック 2021年, 2022年
6月 バラ園 2020年
7月 水遊び 2021年 2022年
8月 夏の公園 2020年
10月 紅葉 2019年
11月 晩秋 2021年
12月 ホワイト・イルミネーション 2021年
1 公園の概況
《 所在地(グーグルマップ ) 》
札幌市中央区大通西1丁目〜13丁目
《 場所の特徴 》
大通公園は札幌市のオフィス街と商業区域とが集まる中心市街に帯状に横たわり、大通西1丁目から大通西13丁目までの長さ約1.5Km、面積約7.8haの特殊公園です。公園の両脇を走る道路を含めると幅が100mを越え、公園と道路との間の街路樹を含め、ライラックやハルニレなど92種、約4,700本の木々が植えられています。そこで、大都市のただなかにありながら広い空と緑を満喫できる、市街地のオアシス的な存在です。
《 活動障壁 》
公園は東西に長い帯状で豊平川扇状地の扇央部を横切るようにあり、公園の縦断方向の勾配はながらわずかで東高西低です。そこで、公園内の移動障壁は丁目を区切る道路の縁石や高さのすりつけ程度です。園路はアスファルト舗装、平板ブロックやインターロッキング舗装があり、固い一方で凸凹の気になる区間もあります。
積雪期は歩道との段差や圧雪の凸凹および雪面の滑りのため自走はほぼ無理で、「さっぽろ雪まつり」を楽しむには自前で複数の介助者を同行するか、手慣れたボランティア(例年NPO「手と手」さま実施)に依頼するのが安全かつ現実的です。ホワイト・イルミネーションの時期は積雪期のはしりであり、積雪状況により独りで見てまわれるタイミングがあります。
2 公園の特徴
《 公園の概況 》
(1) 建造物
1丁目広場:さっぽろテレビ塔
6丁目広場:野外ステージ
13丁目広場:札幌市資料館
(2) 噴水など
噴水:3、4、7、11丁目広場
壁泉:2丁目広場
遊水路:9丁目広場
カナール:12丁目広場
(3) 遊具広場
プレイスロープと砂場
コンビネーション遊具他の一般的な遊具
(4) 各種イベント
『さっぽろライラックまつり』5月下
『YOSAKOIソーラン祭り』6月中
『花フェスタ』6下7上
『さっぽろ夏まつり』7月中〜8月中 ビアガーデン 5〜8、11,12丁目
『北海盆踊り』2丁目 8月10~16 18 : 00〜21 : 00
『さっぽろオータムフェスト』9月中〜10月上
『ミュンヘン・クリスマス市』11月下〜12月下
『さっぽろホワイトイルミネーション』11月下〜1月上
『さっぽろ雪まつり』2月上
1丁目 テレビ塔 2丁目 壁泉
3丁目 プログラム噴水 4丁目 噴水
5丁目 聖恩碑 6丁目 野外ステージ広場
7丁目 広場と花壇 8丁目 小イベント
9丁目 遊具広場 10丁目 黑田清隆像
11丁目 マイバウムと噴水 12丁目 バラ園と札幌市資料館
《 公園の利用者 》
同公園は札幌観光のシンボル的存在であり、春から秋にかけ周辺のオフィスや商業施設で働く人々、買い物やイベントに集まる市民や道内外からの観光客が芝生や噴水の周りでくつろぐ姿が見られます。 同公園は大きな広場が連続して並ぶ特性を生かし、季節ごとに行われるイベントの会場に使われます。
3 サービス施設
(1) 駐車場
周辺に多くの民営駐車場があります。
(2) 公衆便所
障害者用トイレは下の奇数の丁目の5箇所を確認しました。ただし、夜の23時から翌朝6時まで閉鎖します。冬季も供用するようですが、積雪があると段差ができアクセスが困難になります。なお、供用時間6から23時です。
障害者用トイレ 西3丁目、西5丁目、西7丁目、西9丁目、西11丁目
(3) 食事や買い物
西1丁目から6丁目付近に多くの商業施設があり、休憩、食事や買い物にさまざまなサービスを選べます。
4 車イスでの歩き方
《 アクセス 》
地下鉄東西線の大通駅と西11丁目駅、南北線と東豊線との大通駅の地上出口があります。JR札幌駅から大通りまで地下歩行空間で結ばれており、地形や天候の影響を受けずに公園まで移動できます。
《 活動障壁 》
園路面の舗装は1丁目がアスファルト舗装、2〜5丁目が平板ブロックで比較的平滑ですが、6丁目以西はインターロッキング舗装で溝の深さや管理状況により車イスが絶えず揺さぶられます。交差点の高さのすり付けや縁石も積雪期を除き、とくに気になる個所はありませんでした。障害者用トイレは西3丁目から奇数の丁目の南側にあると気づけば、必要な折に慌てることもありません。
《 四季の公園の動画 》
ー 西1丁目から西12丁目の2020年夏
大通り公園の東端から西端まで車イスで往復しました。移動障壁の少ないこととイベントがほとんどない状態での公園の様子がご覧いただけます。
ー バラ園(西12丁目)の2020年の夏
大通のバラが咲いたと聞いたので訪れました。カナールのある低い内側と周辺部との間を斜路がつなぎますが、敷ブロックの路面に凸凹が少なくて楽に上り下りしました。この区画だけでも十分に夏を感じられるので、移動制約の大きい人にも楽しめそうです。ただし、用足しは11丁目の障害者用トイレになります。
ー 西1丁目から12丁目の2019年の紅葉
公園内の広葉樹が紅葉し、場所ごとに異なる景色を見せていました。
ー ホワイトイルミネーションとミュンヘン・クリスマス市(西1〜6丁目)
2019年冬 積雪なし編と積雪あり編
映像はイルミネーションの輝点がブレ続けますが、現場で私の目には綺麗なイルミネーションで気になりませんでした。人間の目の優れた調整機能と、撮影機材の限界ないし設定の問題とで違いがでました。そこで、ブレブレの映像を脳内補正し、イルミネーションの魅力を感じ取ってください。このイベントは初冬に始まりますが、路面条件に恵まれるなら車イスで楽しめます。
輝点のブレの原因は第一に路面の凹凸が車イスを揺さぶること、第二に映像が暗いので露光時間が長いこと、第三にゴープロの手ぶれ補正機能の想定と異なる振動であることなどが考えられます。なお、画像を子細に比較するなら積雪ありはすべてのブロックで揺れが大きく、積雪なしはアスファルト舗装(西1丁目)、平板ブロック舗装(西2〜5丁目)、インターロッキング舗装(西6丁目)と揺れが激しくなります。
2020年編はジンバルを胸に吊るすことで、車イスの小刻みな振動の軽減を図りました。まだまだ輝点の揺れが残りますが、少しは見やすくなりました。シーズン始めの積雪前に撮影すればもう少し改善できるかもしれません。
情報提供:NPO 環境福祉支援サービス プラスアルファ
企画・調査・制作:環境複合研究所