車イスで街にくり出そう_札幌

車イス使用者が札幌市を中心に地域活動するのに有用な情報を提供します。

35k 恵庭市 観光イチゴ園

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1 公園の概況

2 公園の特徴

3 サービス施設

4 車イスでの歩き方  利用の動画

 

1 イチゴ園の概況
《 所在地 グーグルマップ
 北海道恵庭市柏木町2丁目2番44号
《 施設の特徴 》
 この観光農園のイチゴ栽培の特徴は露地栽培でなく、地面より80cm前後高くしつらえた苗床で栽培することです。そのうえ苗床の間隔を広くとってあるので車イスで苗床の間を行き来できます。車イス使用者や子どもには自然体で眼前にイチゴが並び、自分の判断で好みの粒を摘み取ることができます。同行する健常者にしても、路地の畑とちがい腰や膝を深く折らずとも立位の楽な姿勢で熟れ具合を確かめつつ選べます。
《 活動障壁 》
 このイチゴの高設栽培は露地栽培の抱える活動障壁を軽減する特徴を持ちます。つまり、利用者は自然な立位でイチゴの熟れ具合を確認、摘み取り、口に運べます。露地栽培なら膝と腰を折り、身体を傾げて腕を伸ばすなど、不自然な姿勢を強いられるのと対照的です。そこで老人、子どもや機能障害を抱える人も楽に独りでいちご狩りが楽しめます。車イス使用者も温室内の硬く平らな床を移動し、手の届く位置にイチゴがあるので自立的に活動できます。イチゴを栽培、管理、収穫するスタッフにしても、自然な姿勢で作業効率も改善できます。

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イチゴ園の高設栽培の配置等
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  2 公園の特徴
《 イチゴ園の概況 》
 いちごの品種は「とちおとめ」で、苗床が温室に整備され2月から5月まで楽しめます。温室内の温度が約20℃が保たれており、冬の北海道でも外の寒さを忘れてイチゴ狩りを楽しめます。

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温室と高設栽培の様子
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低い苗床での利用状況
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高い苗床での利用状況

《 イチゴ園の利用者 》
 他の多くの観光農園と同じようないろんな利用者が訪れますが、自立的に楽しめる人々の境界線が広い農園です。つまり、苗床を高くしつらえる高設栽培なので、立ったままイチゴ摘みができ、通路が広くバリアフリーなので、車イスやベビーカーが入れるだけでなく足や腰に故障をもつ人々も容易に近づけます。そして、いろんな年代や構成の家族連れやグループが、皆一緒に楽しめるのが特徴です。 

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  3 サービス施設
(1) 駐車場
 あり
(2) 公衆便所
 温室の隣にトイレ棟があります。

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  4 車イスでの歩き方
《 アクセス 》
 JR恵み野駅から1,500mほどですが、雪が解け暖かい日なら自走でも訪れられそうです。自家用車か営業車で訪れるのが便利です。
《 車イスで利用 》 利用の動画
 コロナ感染の影響でイチゴ狩りの営業をしばらく休んだあと、比較的空いているタイミングで訪れました。そこで、高設苗床の間隔が広い場所だけでなく、ギリギリ通れる場所まで入らせてもらいました。普通営業で利用者が多い場合には、譲り合いの利用が必要でしょう。

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情報提供:NPO 環境福祉支援サービス プラスアルファ
企画・調査・制作:環境複合研究所