車イスで街にくり出そう_札幌

車イス使用者が札幌市を中心に地域活動するのに有用な情報を提供します。

35k 石狩市 マクンベツ湿原

      目   次

 

1 公園の概況

2 公園の特徴

3 サービス施設

4 車イスでの歩き方
      4月 ミズバショウ 2021年, 2022年


1 湿原の概況
《 所在地 グーグルマップ
 石狩市船場町 石狩川河口橋上流河川敷マクンベツ湿原
《 場所の特徴 》
 マクンベツ湿原は石狩川で大水のときに浸水する高水敷と通常の河岸との間、中間的な高さの場所に広がります。その一帯は融雪を含む中小出水でも水が乗り上げ、洪水が引いても湿潤状態が続きます。石狩川の河口近くにある大蛇行の上流約1.5kmにあり、約130haの低層湿原を形成しハンノキ林とヨシ群落との二つとで覆われます。マクンベツ湿原のハンノキの林床にミズバショウが群落をつくり4月中頃から花を咲かせ多くの人が訪れます。
《 活動障壁 》
 車イスで湿原を訪れミズバショウ群落を訪れるには、国道231号石狩河口橋のたもとの信号から上流側に入り、まもなく現れる朱塗りの運河水門を過ぎた左側にある駐車場を起終点にするのが便利です。駐車場から湿原に伸びる木道入口まで500m弱、縦断勾配が3%ほどアスファルト舗装の遊歩道があり、車イスでも楽に往復できます。また、湿原を横断する木道は幅が1mほどと狭めですが、交差のための待避箇所が短い間隔であるので安心に先端まで往復しました。ただ、駐車場から木道先端まで往復距離が2km弱あり、駐車場に戻る遊歩道が連続する上りになるのを障壁と感じる人もいそうです。

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マクンベツ湿原へのアクセス路


2 湿原の特徴
《 湿原の概況 》
 湿原と植生とを保全しつつ多くの人々が安全、安心にミズバショウを間近に見られるよう、乾いた高水敷から常時流れのある河岸までの間に延長400m強、幅1mの木道があります。一本道なので木道を行き来する人々が安全に交差できるよう、15mほどに1カ所のインターバルで幅2m、長さ3mほどの退避場所が設けてあります。

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マクンベツ湿原の木道まで
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ミズバショウと木道
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ミズバショウの群落
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ヨシワラと石狩川

《 湿原の訪問者 》
 4月中旬のミズバショウの季節には車を駆って多くの人々が訪れます。札幌市の近くでは規模の大きな群落であり、札幌市や近郊の住民が訪れるものと思われます。私が訪れた2回とも平日の早朝であったせいか、高齢のカップル、家族づれや団体がほとんどでした。

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3 サービス施設
(1) 駐車場
 石狩河口橋近くの堤防と同じ高さの駐車場のほか、堤防と道道との間に2カ所の駐車場があります。ただ、障害者対応のトイレがあるのは前者のみであり、途中に段差なしで木道に行けるいちばん近いのもその駐車場です。健常者には2番目の駐車場がいちばん近いのですが、途中に階段があるので車イス使用者には勧めません。
(2) 公衆便所
 堤防と同じ高さの駐車場内にあり車イス対応のトイレがあります。

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4 車イスでの歩き方
《 アクセス 》
 札幌市から国道231号を増毛方面に向かい石狩河口橋手前の信号を右折、運河水門を過ぎた左手にある駐車場が便利です。
 中央バス矢臼場停留所(石狩河口橋のたもと)で下車、石狩の上流側に徒歩約10分の由ですが、車イスでのバス利用については要確認です。
《 車イスで散策 》 早春の動画
 駐車場から木道入口まで伸びる遊歩道がわかれば一本道です。遊歩道の両側から芝が侵入する箇所があり、ごく一部の区間の走行抵抗が大きい程度です。戻り道は連続する上りになりますが、縦断勾配がゆるいのと路面が平滑なアスファルト舗装なので特に負担に感じませんでした。木道は幅員が1mと狭く、縁板などないので交差を心配しましたが、前方が見通せる上に短い間隔で待避空間があるので石狩川の河岸まで安心に往復しました。駐車場から木道先端までの往復に要した時間は30分程度でした。

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情報提供:NPO 環境福祉支援サービス プラスアルファ
企画・調査・制作:環境複合研究所