車イスで街にくり出そう_札幌

車イス使用者が札幌市を中心に地域活動するのに有用な情報を提供します。

35f 豊平公園

      目   次

1 公園の概況

2 公園の特徴

3 サービス施設

4 車イスでの歩き方
   4月 残雪の公園  2022年
   4月 樹木園の林床  2022年第2週  2022年第3週
   4月 早春の野草園  2020年  2021年  2022年
   5月 春の野草園  2022年第2週  2022年第4週
   5月 新緑の公園  2020年  2021年
   6月 シャクナゲヤマボウシ  2022年
   6月 バラと初夏の森  2021年  2022年  2022年
   7月 忘れな草と森  2021年
   7月 紫陽花と花菖蒲 2020年 2022年第1週 2022年第3週
   8月 盛夏の森  2022年

1 公園の概況
所在地(グーグルマップ)
 札幌市豊平区豊平1条13丁目1
《 場所の特徴 》
 豊平公園農林水産省林業試験場の跡地に作られた、面積約7.4haの地区公園です。園内には針葉樹の見本園、バラやフジなどを栽培する花木園、野草園、池を囲む庭園のほかの植物展示、および一般的な利用施設である遊具施設、テニスコート温水プールを備えた公園です。農業試験場の名残である針葉樹の見本林だけでなく樹木の密度の濃い区域があり、周囲に迫る市街や住宅との対比から地域住民のオアシス的な存在です。公園内には「緑のセンター」が設けられ、札幌市民が住宅で花や緑を楽しむ為の助言をする相談員が常駐します。また、園内の樹林区域に野鳥が見られ、バードウォッチングも楽しめる由です。
《 活動障壁 》
 公園内は全体に的に起伏が少なく、勾配による車イスへの移動負荷が大きな個所はさほど見当たりません。その上、園内の利用施設や展示の間や各区画の内部に園路が張り巡らされ、大部分がアスファルト舗装なのでどこへ移動するのも楽です。ただし、野草園内とアクセスが木チップを敷いた園路で、表層の締まりがゆるく車イスの前輪が沈み込み、後輪の設置面積が広くなるので、舗装園路に比べると大きな移動負荷になります。ただ、非舗装区間の延長がさほど長くないので、野草園内を含め多くの人が独りでも楽しめるでしょう。駐車場は矩形の公園敷地の中程にあり、どの区画や施設にも100m内外で到達できます。公共交通機関なら地下鉄の1番出口から緑のセンターが目と鼻で、同施設を拠点に季節ごとの見所を廻れば安心に公園を使えます。

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公園の施設配置と園路の縦断勾配


2 公園の特徴
《 施設の概況 》
(1) 植物展示
 花壇
  一年草宿根草やハーブなどの植物の展示。
 針葉樹見本園
  国内外の針葉樹を集めた見本林の展示。
 花木園
  ツルバラのアーチ、フジ棚、果樹のフェンス仕立てなどを展示。
 野草園
  地域によく見られる野草から外国産の山野草を集め展示。
(2) 豊平公園緑のセンター
 緑の相談コーナー、緑の図書コーナー、講義室
 アトリウム、ホール
 温室、ルーフガーデン
(3) 利用施設
 テニスコート ハードコート2面(有料)
 遊具広場

《 公園の利用者 》
 子どもから老人まで幅広い年齢や身体能力の人々が遊び、憩える公園です。また、個人住宅の園芸活動にかかる相談コーナーがあるなど、庭づくりなどで頼りになるサービスが受けられます。園内にある針葉樹の見本林や樹木園はもともと人工的に作られた樹木ですが、ときを経て木々に勢いが感じられます。また、野草園は都市公園では触れがたい草花に間近まで寄れるのが特徴で、北海道の春のさきがけである花々に出会えます。つまり、早春から晩秋まで、車イスで楽しめる貴重な場を提供します。

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3 サービス施設
(1) 豊平公園緑のセンター
 専門知識と経験豊富な緑の相談員が、園芸に関する相談に対応。
  電話受付:011-811-9370
  受付時間:10:00~12:00,13:00~16:00
  休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
  電話と窓口でのみ受け付け
(2) 駐車場
 夏季53台、冬季46台
 センター前は身体の不自由な方が乗降するための停車スペースのみ。豊平公園をご来園の際は駐車場をご利用ください。
(3) 公衆便所
 障害者用トイレは緑のセンター内遊具広場との2箇所。
  

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4 車イスでの歩き方
《 アクセス 》
 地下鉄東豊線豊平公園」、エレベータのある1番出口と直結
 米里行啓通側に駐車場があり、公園の利用時間に合わせて開放
   8:45~21:00(春〜秋)、9:30~21:00(冬)

《 公園の歩き方》 早春の野草園の動画新緑の公園の動画
 公園はどのように移動、利用しても、来園前に想像する程度の負荷程度で楽しめます。他方、公園で展示される植物群は季節ごとに色々な表情を見せ、事前の想像を越える植物の魅力を見せるかもしれません。
 2020年の5月に野草園の動画を撮影しました。公園は樹木や園芸植物に春が訪れる以前でしたが、野草園だけはいまを盛りにカタクリやエゾノエンゴサクが咲いていました。車イス生活になってのちは園芸植物や観葉植物に触れる機会があっても、野草を間近にみられる場所は少ないので貴重な公園です。
 公園の木々が元気になる頃合いを見計らい、6月中旬に二度目の動画撮影に訪れました。コロナ禍の影響で緑のセンターは閉鎖中でしたが、見本林ほかの樹林は新緑で輝いており、心洗われる時間を過ごしました。樹林を中心に動画を撮影しながらまわりましたが、所要時間は概ね40分程度でした。訪れる方々の身体能力や関心の向きにより長時間楽しむことも、短時間で切り上げることも選べます。

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情報提供:NPO 環境福祉支援サービス プラスアルファ
企画・調査・制作:環境複合研究所