35i 発寒西陵公園
1 公園の概況
2 公園の特徴
3 サービス施設
4 車イスでの歩き方
4月 桜 2021年, 2022年
8月 夏 2020年
10月 秋 2021年
1 公園の概況
《 所在地 グーグルマップ 》
札幌市西区発寒16条1丁目
《 場所の特徴 》
公園は琴似発寒川と琴似川とが合流し新川と名を変えるあたりにあり、両河川の南側に寄り添う細長い形状です。琴似発寒川は明治期に氾濫原を北流し、発寒川、伏籠川に合わさり石狩川に合流しましたが、氾濫の防止と湿地の排水そして舟運を目的に新川が開削され、北西へ流れと変わりました。琴似発寒川が山間から平地に出る辺りで扇状地を形成しますが 、この公園あたりになると標高が5m前後で起伏がわずかです。琴似発寒川と新川とに堤防が築かれその天端が遊歩道として利用できますが、公園内の園路との取り付け区間に急な傾斜路があります。
《 活動障壁 》
公園とその周辺が低平地なので人為的な盛り土による起伏がある程度で、駐車場から公園内のどこに行くにも急な坂がありません。また、舗装園路が利用施設間あるので車イスでの移動負荷が限定的です。ただ、遊具広場や芝生広場内は芝や土による路面負荷が大きくなります。また、川面を見ながらの散策をするには堤防天端への急な坂を上り下りせねばなりません。さらに、琴似発寒川を渡る人道橋がありますが、橋台部の高さすりつけが急で、他者の助けを借りるのが安全です。利用法にもよりますが、車イスでの活動が概してたやすい公園です。
2 公園の特徴
発寒西陵公園は4万平方メートルを越す広い敷地内に緑が豊富で、各種遊具があるほか、運動施設のある地区公園です。公園内を舗装園路がめぐるほか、南北の両端で琴似発寒川ないし新川の堤防に整備された遊歩道に接続します。園内に桜が植えられ、春の開花には花見客が集まる由です。
《 公園の施設》
(1) 遊具広場
2018年に大型遊具がリニューアルされ、幼児から学齢期までの子どもが遊べる2基のコンビネーション遊具が作られました。遊具の脇には東屋を囲むように大きな砂場があります。
(2) 運動施設
公園内には幅広い年代の利用者が使える運動施設があります。
硬式テニスコート(2面)
多目的広場(ゲートボール場)
少年野球場
ソリ遊び用斜面 少年野球場のスタンド
遊具広場 テニスコート
(3) 芝生広場
樹木に囲まれる中に、広々とした芝生広場があります。家族づれならそれぞれの趣向でいろんな遊びができます。
(4) 遊歩道
公園内には木々が茂っており、公園内だけでも散策が楽しめます。ただし、堤防に上ると景色が一変し、自動車に煩わせられずに川面を見ながらの散策はまた格別です。
《 公園の利用者 》
公園の堤防のない側には住宅地がはりつき、子どもづれや犬を散歩させる人が多く見られました。また、堤防の上の散策路にはウォーキング姿の老人がおり、多くの人々に親しまれているようです。さらに、駐車場が使いやすくなったので、少し離れた場所からでも気軽に訪れられる公園です。
芝生広場 堤防遊歩道
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3 サービス施設
(1) 駐車場
駐車場 :34台(車イス対応区画1)
(2) 公衆便所
障害者用トイレは公園の南側にあります。
(3) 飲料
公衆便所の並びに飲料の自動販売機があります。
4 車イスでの歩き方
《 アクセス 》
JR発寒駅ないし発寒中央駅から2kmほどの距離なので、徒歩で約30分程度でしょう。途中に大きな坂路がありませんので、天気に恵まれれば車イスでの自走も心地よさそうです。地下鉄東西線琴似駅または発寒南駅からバスの連絡ある由ですが、車イスでの利用の利便性についてはわかりません。
《 公園の歩き方 》 公園をめぐる動画
動画の撮影に駐車場を起点に公園内と遊歩道をおおむね時計回りに回ったので、森の中の暗い道から堤防の上の明るさが印象的でした。ただ、堤防の遊歩道には南側にある縦断勾配11%の傾斜路を上りましたが、北側なら7%と楽な勾配でした。それぞれの登坂能力、同行者の有無や嗜好により自分に合う経路での散策ルートが選べます。琴似発寒川の対岸に渡れる人道橋があるのに、車イスでは単独でとおるには勇気がいるのは残念でした。
情報提供:NPO 環境福祉支援サービス プラスアルファ
企画・調査・制作:環境複合研究所