車イスで街にくり出そう_札幌

車イス使用者が札幌市を中心に地域活動するのに有用な情報を提供します。

35i 農試公園

      目   次

1 公園の概況

2 公園の特徴

3 サービス施設

4 車イスでの歩き方
 ー4月 桜 2021年, 2022年
 ー8月 夏 2019

 

1 公園の概況
所在地(グーグルマップ) 
 札幌市西区八軒4・5条西6丁目
《 場所の特徴 》
 農試公園は農林省北海道農業試験場跡地につくられ、当初地区公園として供用されましたが、1992年に公園種別が運動公園に変わりました。公園の西側を琴似発寒川が流れ、川沿いにポプラが植えられ、南側ほかにエゾヤマザクラソメイヨシノ等が約250本が花をつけます。
 家族が一緒に活動を学び、楽しめる施設を中核に、運動施設が混じります。世代をまたぐ家族が集い、いろんな体験型の活動をするのが特徴で、他の運動公園はもとより一般的な都市公園とも異なる公園です。

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ツインドーム         ガリバーの遊具

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交通コーナーと蒸気機関車

《 活動障壁 》
 公園内は概して平坦で舗装園路が張り巡らされており、車イスでの活動障壁はほとんど感じません。ただ、園路はアスファルト舗装の劣化がすこし認められ、走路を選びながら通る区間もありました。また、ちゃぷちゃぷ広場は周辺の園路より一段低い一方、園路からの唯一の斜路は20%越えの急勾配で、安全を優先して調査を諦めました。
 公園内の施設配置は南側に家族づれ、中央部にツインキャップ内の運動と休憩施設とがあり、中央部から北側に運動場があります。公園の形状は南北900mを長辺とする細長い三角形で、駐車場が中ほどにあるので目的に合わせて活動すれば移動の負荷はそこそこで済みます。

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    2 公園の特徴
《 施設の概況 》
(1) 有料の運動施設
ーツインキャップ
 多目的アリーナは54×54m、高さ約12mの全天候型スポーツ施設
 サンルームは無料休憩スペース
ー野球場
 A球場(ナイター照明完備)、B球場
ーテニスコート(ナイター照明完備)
 硬式テニスコート(2面)、軟式テニスコート(2面)
ー冬の歩くスキーコース(12月上旬〜翌3月中旬)
 周長2.2km、圧雪トラック整備。用具は有料でレンタル可能
(2) 無料の家族向け施設
ートンカチ広場(4月下旬〜11月上旬)
 木工を楽しめる広場。無料で工具類の貸出、 木材の提供
ちゃぷちゃぷ広場(6月〜9月)
 水遊びのできる大小2つの浅い池
ー遊戯広場(4月下旬〜11月上旬)
 ガリバーの形をした遊具、タコ滑り台、砂場やブランコ
ー交通コーナー(4月下旬〜11月上旬)
 交通ルールを学びながら自転車の練習をするコーナー
 無料で自転車の貸し出し
蒸気機関車
 国鉄D51形蒸気機関車の野外展示
(3) 無料のその他施設
ーゲートボールコート(4月下旬〜11月上旬)
ーサイクルサーキット(4月下旬〜11月上旬)
 全長190mのマウンテンバイク用コース

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公園の施設配置と園路

《 公園の利用者 》
 この公園は家族連れが日常的に利用できるほか、野球、テニスやゲートボールなど、特定の目的で訪れる人が利用に適します。また、公園の外周をめぐる2.2㎞の園路が整備され、脇に樹木が枝を広げるので、春から秋にかけて散歩やジョギングのコース、冬は歩くスキーと一年を通して老若男女の誰もが日々楽しめます。

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    3 サービス施設
(1) サンルーム
 ツインキャップ内に誰もが利用できる休憩スペース
(2) 公衆便所
 トイレは公園内の屋外ツインキャップ内の2箇所
(3) 自動販売
 ツインキャップ内、駐車場横、自転車貸出所横に飲料の自動販売

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    4 車イスでの歩き方
《 アクセス 》
 公園のホームページによると地下鉄なら東西線琴似駅」下車 徒歩25分、JRなら函館本線琴似駅」下車 徒歩15分 、「発寒中央駅」下車 徒歩20分とあります。途中に急な坂路はありませんが、車イスで移動するには微妙な距離です。駐車場は123台分ありますが混み合うことが多いとの記述も見られ、週末や桜などで混む時期の利用は注意が必要です。
《 散策の楽しみ 》園内をめぐる動画
 本公園は全体的に起伏が少なく、アスファルト舗装した園路が外周を巡ります。駐車場付近の道路を除き自動車との交差がなく、人も車イスも自分のペースで道道かわる景色をめでながらゆっくり散策できます。大回りすれば一周2㎞強で30分ほどかかりますが、体力や嗜好により短いコースも季節や状況により選べます。誰もが散策の喜びを共有できる環境が整っており、同行者を伴うとしても気兼ねの少ない公園です。
《 家族での利用 》
 この公園の分類は運動公園ですが、家族づれで楽しみ学べるのが特徴です。交通安全ルールが学べるエリア、安全に水遊びができるチャプチャプ広場、工作ができるトンカチ広場やツインタワー横のそりとスキーの斜面があり、年間を通して家族で使えます。駐車場の南側にそれらが集中しており、車イス使用者が親世代でも、子どもでも家族が一緒に行動できる距離感です。

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情報提供:NPO 環境福祉支援サービス プラスアルファ
企画・調査・制作:環境複合研究所